理事長挨拶

 

 超高齢社会にあって、慢性状態に関する健康問題は、ますます複雑さを増しております。看護学の中で慢性看護は、成人看護学に属する領域として糖尿病や慢性腎不全、慢性呼吸疾患など慢性疾患を扱うとされてきました。しかし、慢性状態の看護は、成人看護学、精神看護学、地域看護学、老年看護学などのあらゆる領域で、教育・研究が取り組まれてきました。バラバラに研究されてきた慢性状態に関わる看護は、その体系化をはかる時期にきていると考えます。教育・研究機関の慢性看護学研究者、臨床の高度看護実践家、医療・保健機関の看護管理者、健康増進・疾病予防の看護の政策・行政官などが集まり、慢性看護の知を体系化し、世に提示すべき時期にきています。
 本学会は、この慢性看護の知の体系化を達成すべく発足しました。平成27年度には看護学の4年制大学は248校にも達し、博士課程も78校となり、慢性看護の研究者も徐々に増加しております。学会は発足して間もなく10年となり、慢性看護学の「知の体系化」を成す準備状況は整ったといえます。
 そこで本学会では、この慢性看護学の「知の体系化」を実現すべく、平成26年度(第3期)から慢性看護学のあり方検討委員会を設置し、慢性看護研究のメソドロジーの洗練・開発、慢性看護の構成概念及び実践知の抽出、慢性看護研究者の支援及び連携を目的に活動してきました。
 本学会は、今年度発足10周年記念事業として「慢性看護の知の体系化」について1つの成果を出します。この成果が慢性看護の研究者の交流を支援するとともに、これまでの慢性看護の実践や研究の理論化・一般化を促進し、ケアの向上に貢献できれば幸いです。

平成27年11月14日
日本慢性看護学会 
理事長 河口てる子
(日本赤十字北海道看護大学)

【事務局】
〒090-0011 北海道北見市曙町664-1
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FAX:0157-66-3377
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