理事長挨拶

 

日本慢性看護学会 理事長 黒江 ゆり子(岐阜県立看護大学) 現代社会は予測困難な時代と言われています。経済を中心とするグローバル化や情報化などによる急激な社会の変化、および労働市場や産業構造の変化等によって将来予測が一層困難になっています。このような社会において、人々の生活は、身近なところでのさまざまな変化への対応を数多く求められ、それらは身体的側面、心理的側面、社会的側面、そしてスピリチュアル的側面のあらゆる側面に影響を与え、健康生活への影響も大きなものとなります。
 慢性状態に関わる健康問題は、ますます複雑さを増し、人々は、健康に関わる慢性状態を予防しようとし、また、予防が難しい場合は、コントロールしようとします。そのためには長い時間をかけた長軸的な対応が必要になり、人々にとっては困難さを感じることも多くなります。それゆえ、ヘルスプロモーション、慢性状態の予防、慢性的な心身の不調とともに生きる人々と社会に貢献できる慢性看護の実践知の創成と提供システム構築が求められています。
 看護学の中で慢性看護は、成人看護学、精神看護学、地域看護学、老人看護学などのあらゆる領域で教育・研究が取り組まれてきました。看護系大学は急速に増え、平成29年度には、看護系大学255校、大学院(修士)165校、大学院(博士)88校に至り、慢性看護の研究者及び高度看護実践家が一層増加し、未来に向けた慢性看護の知の創成と体系化を一層推進する基盤が確かなものとなっています。
 本学会は、慢性看護の知の体系化、慢性看護の研究者の交流を支援するとともに、慢性看護提供システムに関する政策提言を行うことを目的として、平成18年に設立されました。平成28年には、10周年記念事業として「慢性看護の知の体系化」に取り組んだ成果を「10周年記念誌-慢性看護の知の体系化-」として公表致しました。これまで積み重ねてきたこれらの取り組みを一層発展させるとともに、今後は、慢性看護の研究手法の一つとして貴重な意味を持つ記述的事例研究法等の構築を新たな視野に入れながら、社会に貢献できれば幸いです。皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。

平成30年4月1日 
日本慢性看護学会 
理事長 黒江 ゆり子 
(岐阜県立看護大学)

【事務局】
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